ナノギャップを用いた熱電子発電
熱電子発電では,電極間に温度差を与え放出された熱電子を回収することで発電を行う.通常は熱電子の放出に1000℃以上の高温が必要となるが,電極の間隔を数ナノメートルとすることでトンネル効果による電子の移動が生じるため適用温度範囲を室温にまで拡張することが可能になる.
本研究では,ナノギャップを用いた熱電子発電の実現可能性検討を目的として,単結晶シリコンのへき開を利用して作成したナノギャップにおいて実験および理論計算の両面から熱電界電子放出特性の評価を行った.
【応用先】
- 熱電子発電
- 電子冷却デバイス