ナノギャップ間の熱電界電子放出

熱電子発電では電極間に温度差を与え放出される電子を回収して発電を行う.通常熱電子発電には1000 ℃以上の高温が必要だが,ギャップ間をナノサイズに縮小すると電極間の電子放出が容易になり,適用温度範囲を室温付近まで拡大することができる.しかし実際に室温付近で発電された例はない.そこで本研究では,シリコンへき開破壊によって作製したナノギャップ間熱電界放出特性評価を行うことで,室温付近での熱電子発電の可能性を検証することを目的としている.

【応用先】

  • 熱電子発電デバイス
  • 電子冷却デバイス

【学会発表】

  • 吉村光葵,土屋智由,平井義和,単結晶シリコンのへき開破壊を用いた真空ナノギャップ間の熱電子放出測定用デバイスの作製
    日本機械学会2020年度年次大会,  オンライン,2020年9月13-16日, J22318.

Nanogap,ResearchThermionic emission