MEMS結合振動子を用いた機械学習の多元化

近年,高速かつ省消費電力な機械学習の実装方法として物理リザバーコンピューティング(PRC)が注目されています.本研究では,MEMS非線形振動子アレイを用いたPRCにおける学習性能の向上を目指し,複数の振動子の運動状態を機械学習に用いる手法(多元法)の提案とその性能評価を行いました.この結果,短期記憶(線形)タスクとパリティチェック(非線形)タスクに関して,学習の多元化により記憶容量MCが増加することが示されました.