X線1分子動態計測用観測チャンバの開発

X線1分子動態計測法は,標的イオンチャネルに修飾した金ナノ結晶に白色X線を照射し,金ナノ結晶からのX線回折点の運動を動画計測することで,イオンチャネルの動的構造変化を計測する手法です.従来の観測チャンバでは回折点観測像上の大きなバックグラウンドノイズが問題でしたが,微細加工技術を用いて作製したシリコン窒化膜を試料観測窓に用い,またチャンバ高さを制限することで,S/N比を改善することに成功しました.

【応用先】 • イオンチャネルの開閉機構に関する深い理解 • イオンチャネルを標的分子とした新規医薬品開発

[学会発表]

  • I.Yamauchi, et al., “MICROFABRICATED SOLUTION CHAMBER FOR HIGH RESOLUTIONS DIFFRACTED X-RAY TRACKING METHOD TO OBSERVE ION-CHANNEL GATING MOTION,” Transducers 2019.
  • Y.Hirai, et al., “Microchannel Fabrication Using a Photo patternable Adhesive Material for Recording Conformational Changes of KcsA Channel with the Diffracted X-Ray Tracking Method,” Eurosensors 2018.

Fabrication,Research