創薬スクリーニングへの応用を目指したマイクロ流体デバイスの開発


近年,マイクロ流体デバイス内でヒト由来細胞を培養し,in vitroでヒト全身の生理反応を模倣するBody on a Chipが,信頼性の高い創薬スクリーニング手法として注目されています。当研究室では,ヒト心筋細胞と肝がん細胞を搭載したデバイスを作製し,抗がん剤の肝臓代謝物が心筋細胞に及ぼす副作用の再現を生体外において可能としました。一方,実際の創薬スクリーニングの現場では,毒性以外にも多岐にわたる評価が必要なため,デバイスの機能強化を狙った改良に取り組んでいます。

【応用先】

  • 創薬スクリーニング
  • ヒトiPS細胞を用いた個別化医療

[Publication]

  • K.Kamei, et al. (2017). Integrated heart/cancer on a chip to reproduce the side effects of anti-cancer drugs in vitro. RSC Advances, 7(58), 36777-36786.