熱電子発電のための へき開面ナノギャップの熱輸送特性評価


【応用先】

熱電子発電は高温のエミッタから放出される熱電子を対向するコレクタで回収し,発電を行う.本来,熱電子発電では1000℃程度の高温が必要であるが,エミッタとコレクタの距離をナノスケールにまで小さくしたもの,すなわちナノギャップを用いることで量子効果により発電が可能となる.しかしながら,ナノギャップ間の量子効果については未解明な点が多い.本研究では、MEMSを用いて単結晶シリコン試験片をへき開することでナノギャップを作製し,物性を評価する研究を行っている.

  • 熱電子発電材料
  • 近接場放射伝達評価デバイス
  • 電子冷却デバイス

[Publication]

  • 霜降ほか,顕微ラマン分光を用いた単結晶シリコンへき開ナノギャップ間の温度差測定,実験力学, Vol. 19, No. 1, 2019, pp. 13-18. DOI: 10.11395/jjsem.19.13