DNAオリガミ技術は溶液中での自己組織化手法を用いて,DNAを設計した通りに折り畳んで数十nmオーダーの2次元あるいは3次元のナノ構造を作製する, DNAナノテクノロジー分野の核心技術である. DNAオリガミ技術を用いてDNAオリガミとナノ材料が結合したナノ構造(DNAオリガミ複合体)を作製する時には,目的のナノ構造以外の短いDNAや結合不純物などの不純物が溶液中に多量に残る.この不純物を分離して目的とするナノ構造を精製するために現在使用されているゲル電気泳動には様々な問題が存在している.この問題を解決するために,誘電泳動を用いてナノ構造と不純物を分離するマイクロ流体デバイスを提案し、その実現に取組んでいる.
【応用先】
- DNAオリガミやDNAオリガミ複合体の精製
- DNA ナノテクノロジー