X線1分子動態計測用低ノイズマイクロチャンバ


mori_jaX線1分子動態計測法は、標的蛋白質に標識した金ナノ結晶の運動をナノ結晶からのX線回折点の運動として動画計測し、蛋白質の構造変化を回折点の運動として実時間記録する観測法です。観測には観測光として、広いエネルギースペクトルを持つ放射光白色X線を用います。これまでの測定では観測中に溶液置換を行う観測チャンバーには、マイクロ流路の構造材料として最もよく使われるPDMSを用いて作製してていましたが、チャンバーからのノイズが大きいため散乱ノイズが発生して観測の障害となるため改良が必要でした。そこで本研究では蛋白質の動的な構造変化を低ノイズで測定できるよう、3次元微細加工を応用した新しいマイクロチャンバの開発を行っています.